豊穣の種蒔き
🕑 Added 2021-03-17 07:47:10 +0000 UTC
「あっ、あっ、気持ちいい…」
壮太はマッチングアプリで知り合った男を一人暮らしのマンションに呼び出し、尻穴を舐められていた。
ピチャクチャと唾液が粘膜を這いずりまわる音がワンルームの部屋に響き渡る。
「ソウくんのお尻はエッチだな」
アプリで知り合った男、ジュンは男前な端正な顔を壮太の尻から離していやらしく歪めて言い放った。
「んー、だってジュンさんのケツマンクンニが上手すぎなんだもん」
甘ったれたような喋り方で卑猥な言葉を並べるのはプレイを盛り上げるため。
俗にいうまんぐり返しの姿勢から体を起こし、M字開脚した脚を広げて顔を向き合わせて壮太はジュンを誘う。
「早くジュンさんの太くて硬いちんぽちょーだい♡」
波打つように腰をくねらせるとベッドのスプリングがギシギシと音を立てる。
それを見たジュンの勃起したちんぽが、さらにピクリと脈打つのを見て壮太は自分の言葉責めが成功したことを確信する。
(あー、早く掘ってくんないかな。デカイちんぽの写メに惹かれて呼んだのに、前戯が長すぎ)
頭の中では冷めたことを考えながら、目的のもの=ジュンの巨根を手に入れる為に壮太は手段を選ばない。
「焦らさないでよ…そんなことするなら俺から行っちゃうよ?」
シーツの上の体を滑らせて股を開いたままジュンの怒張したペニスに向けて尻を動かしていく。
しかし我慢汁の滴が球体になっている先端に触れたところで、ジュンは腰を引いた。おかげで壮太はまだペニスを胎内に迎え入れることができない。
(なんだよこいつ、焦らし過ぎだろ。面倒くさくなってきたな)
「ねえ、なんでくれないの?俺のこといけない?」
少し苛立ちを隠すのをやめて壮太はジュンを詰問する。
するとジュンはキョトンとした顔をしたが、すぐにニヤリと笑った。
「そうじゃないよ。ソウくんは最高だ。だから是非とも今後ともよろしくして欲しくってね。ちょっと下準備に時間をかけ過ぎちゃった」
そう言ってジュンはローションのボトルを取り出し、手のひらにふんだんにその中身の粘液を垂らし始めた。
「ローションなら俺準備したのに」
壮太の言葉にジュンは首を振って答える。
「普通のじゃダメなんだ。セイスイじゃないとね。ドウシのお導きは得られないから」
セイスイ、ドウシ。聞き慣れない言葉が壮太の耳に入ってくる。
「なにそれ。ドラッグ系じゃないよね?俺そういうのは無理だから」
心なしか不安になって開いていた脚を少しだけ閉じると、ジュンは先程まで焦らしていたのと打って変わって、強引に脚を開き、濡れた指を後肛に突っ込んできた。
「そんなんじゃないよ。安心して身を任せてくれればいい」
グジュリと三本の指がまとめて潜り込む音がした。
「あはぁっ♡」
壮太の口から生理的な喘ぎ声が漏れ出した。
「すぐに全てがわかるからね」
ジュンの言葉は壮太に聞こえてはいなかった。
体の中を一斉に暴かれるような、今までのセックスでは感じたことのない快感が壮太の前身を駆け巡っていた。
尾の生えた白い粒状の虫。導師の精虫が溶け込んだ特製ローションは、化学班の治験通りの結果をもたらしたようである。
「もう聞こえてないか。洗礼の瞬間は気持ちいいもんな。俺ももう一度受けたいよ」
「はぁぁぁぁああああんっ…♡」
白眼を向いたり、視線をさまよわせながら、壮太はベッドの上でのたうちまわった。
ジュンはそれを上から全身でのしかかり押さえつける。
「きもちぃぃぃぃぃぃぃぃぃっっ!!!♡」
壁の薄さを気にして調整した喘ぎ声しか出していなかった壮太が、今やそんなことは完全に忘れて男の低い地声と金切り声の入り乱れた嬌声をあげて暴れまわっていた。
それを裸の全身で押さえつけるジュンの体に、火照った壮太の体が触れて気持ちがいい。
まだペニスを挿入していないのに、セックスをしているような気分になる。
「早く俺も中に入りたいけどさ。そんなことしたらソウくんが壊れちゃうかもしれないから。もうちょい我慢ね」
教団の化学班の実験では、誘拐してきた男を使って何パターンもの大量洗礼の実験が行われていた。
結果、洗礼を受けたばかりで細胞内に導師の精虫が潜り込む段階にある状態でさらなる快楽を与えられ続けた男は廃人となることがわかっていたので、ジュンは壮太にまだ挿入しない。
今回の計画は一人でも多く導師の息子として生まれ変わる仲間を増やすことにある。
教団から与えられた教義に忠誠を誓うことが今のジュンにとっては最大級の快楽であった。
そこにはかつて、カルト集団の悪を暴こうとしていたライターの男の姿などない。
「いぃんっ♡……あっ、あっ、あっ、ドウシのお姿が…すごっく逞しくて、素敵…♡」
壮太の意味のない喘ぎ声の連続の中に、少しずつ意志を持った言葉が混ざり始めた。
正確に言えば意志とはいえないだろうが、聖水の効果を得て体が変わったことを示す兆候。
試しにジュンは相変わらず勃起している自身のちんぽで、壮太のグズグズに溶けた肛門の入り口をチョンチョンと突いてみる。
「ひやぁぁあああっっ♡」
まだダメなようだ。うわごとのように、与えられた新たな価値観を反芻しているに過ぎない。
(信者を増やすという名誉職ではあるものの、男として勃起ちんぽを目の前の穴に挿入できないのはなかなか辛いな)
苦笑しながらジュンは壮太の体を抱きしめた。
「はぁあん♡」
彼の口から幸せそうな吐息が漏れ出る。
もう少しして、彼が我に返ったら、存分に突き上げさせてもらうこととしよう。
その時は「焦らさないで」なんて言わせない。
導師のお導きの道に入ってから、もう何十人、何百人の男たちのアナルを、このチンポは犯しただろうか。
いつしかドス黒く変色し、逞しさも増したペニスを見やりながら、ジュンは壮太の覚醒を待ち侘びていた。