ムム、いやだもん!
🕑 Added 2021-05-16 09:31:10 +0000 UTC
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悪くない提案だと思った。
独り身、趣味なし、気力なし。おまけに家に籠りきりだから、ペットでも飼えと言われたのだ。
確かに悪くはないと言った。元気が出る、可愛い奴がいいとも言った。
だが。
「こんにちは!!」
褐色猫耳娘を連れてこいと言った覚えはない。
「え、あ、あれ……???」
「ムムのご主人さまでしょ? よろしくおねがいします!」
たどたどしく言って、そうしろと言われたのだろう、ぺこりと頭を下げる褐色美少女。チョコ色の肌に映えるクセっ毛の銀髪を垂らし、ぴこぴこ猫耳を跳ねさせている。ダメだ。完全に話が進んでいる。
「奴め……」
「?」
苦々しく友人を恨むも、こちらを見上げるのは屈託ない少女の笑顔。ぱっちりした目に赤い瞳が美しく、無垢な表情が可愛くて可愛くて。結局絆された俺は、ムムと名付けた仔猫を猫かわいがりするのだった。
だったが。
変化は二段階で訪れた。
「見てみて〜! ムムこんなにおっきくなったよ!」
そう言って俺の前に立つ、巨大な影。目に映るのは綺麗なおへそとお腹だけ。むちむちとした太ももに尻尾が巻き付いたり揺らしたりして、上機嫌なことだけは伝わってくる。
見上げれば張り出した爆乳の下乳が視線を遮って、なかなかご尊顔を仰がせてもらえない。
それが、ぐぐっと屈みこむと……、
「ん? ご主人どうしたの~?」
谷間を見せつけるようにしゃがみ込む、褐色猫耳美人が顔を覗かせた。
「い、いや、大きくなったな、って」
それは、243㎝にまで育ってしまった愛猫の姿。
成長期。
それも、爆発的な。
友人は知っていたのだろうか? こいつがメインクーン並に巨大な猫種だということを、まさか座高だけで俺と大差ない巨大娘となるということを。どちらにせよ、俺にしてみれば呆然とするしかない。溺愛したペットが、あれよあれよと巨大化していく様は圧巻だった。聳え立つ、243cmの迫力たるや他にない。生来窮屈なのが嫌で特別天井の高い部屋を選んだはずだが、ぴょこんっと誇らしげに耳を立てればもう天井スレスレ。電球だって目線の高さだから、いかに高いかがわかる。
長く伸びた髪がムムを大人びて見せ、けれどその表情は屈託のない少女のまま。年齢としては子供も良いところだから仕方ないのだが、尻胸太ももがむっちり育った姿と相まって妙な倒錯感を覚えさせる仕上がりとなっていた。
「……たくさん食べたからな。えらいぞ」
「えへへ~♪」
屈んだムムへ背伸びして、なんとか頭で撫でてやる。銀髪のサラサラとした感触が手に快い。そうすれば、にへら~と緩んだ頬を手で包み、嬉しそうに猫耳をぴょこぴょこ跳ねさせるムム。
……まあ、育ってしまったものは仕方ない。それに、従順な巨大生物に懐かれるというのは気分がいい。多少、……いや、多大な不便はあるが、狭くも仲睦まじく暮らすのは悪くないはず。
はず、だったのだが。
何事も儘ならないもの。
変化はこれで終っていなかったのだ。
……ムムに、反抗期が来た。
いや、人間のような自意識の芽生えとかそう言ったものではない。言ってみればイヤイヤ期に近い。だが、図体が図体だった。243cm、154kgの巨大美少女。それが、俺を腕一本で押さえ込めると知ったためにワガママが止まらなくなったのだ。
「ムム、イヤだもん!」
シャツはキツいからイヤ、スカートはヒラヒラしてイヤ。隙あらばすぐ脱ごうとするのが困りものだった。必死で止めては腕力に負ける日々。けれど、243cmの全裸美少女が室内にいる風景を考えてもらいたい。彫刻のような美しい美女が床から天井まで、大迫力で目前に迫る。頭上で弾む爆乳と、目前で綺麗な形を見せびらかすおへそ。とてもじゃないが、日常に挿入されていい景色ではない。負かされても泣かされてもしつこくしつこく食い下がる俺に根負けし、ようやくムムが着衣を認めるまでにおよそ1ヶ月を要した。
とはいえ。
「涼し〜♪ えへへっ、水着みたい♪」
結果がスポブラにスパッツ、ほとんど半裸な格好なのは頂けなかった。いつも無理やりTシャツを着せているが、それでもお腹までは隠せない。しかも、すぐ脱いでしまうのだ。
けれど、それを是とする訳にはいかなかった。
だってちんまりしたロリの時ならいざ知らず、今のムムは超高身長むちむち美少女なのだ。大玉スイカ以上に育った乳房が二つ、窮屈そうにブラの中に収まろうとしてははみ出る始末。おまけにスパッツも今にもはち切れそうで、パンティラインがしっかり表面に浮かび上がってしまっている。それらが、歩く度ばるんばるん弾むのだ。しかも、俺の頭上で。
……実際、褐色美人のムムは美しかった。滑らかな肌はスベスベでキメ細やか。歩けば、旺盛な代謝とともに体温とフェロモンの残り香が尾を引いていく。深いガーネット色のぱっちりした目がこちらを見下ろせば、それだけで嬉しくなるくらいだ。どこもかしこも切ない曲線で構成されたムムの体は、人間ではありえないほどの均整を誇っていた。
伏し目がちになれば、一瞬ドキッとするほど大人びた表情を見せるムム。もう体はオトナになりきって、その香りは俺をオスにしようと絶えず誘ってくる。
それが、子供の心、無思慮な腕力、幼い反抗心で俺を襲うのだ。
悪夢だった。
「野菜も残さず食べなさい」
「やだ!」
「ちゃんと服を着なさい!」
「やだやだ!!」
ぷいっとそっぽを向いて、床に座り込んでしまうムム。肉付きの良い脚であぐらをかいて、俺に背を向けてしまうのだ。
「おいっ、話を聞け!!」
後ろから見るムムの、嫋やかな背中。もう、ムムの座高の方が高いかもしれない。座っているとつい背中に抱きつきたくなるのもよろしくない。目の前にある首筋、広すぎる女らしい背中。くっつけば、うなじからいい匂いがするのだ。輪郭はほっそりしてるのに頼もしく、暖かく、柔らかく、デカい女の子にくっついてる感覚がひしひし伝わってくるはず。
ドキドキしながら、それでも俺はムムをしかりつけた。ベッドシーツのような特大のTシャツをかぶせようとするけれど、巨大お姫様はなかなか腕を上げてくれない。なんとか腕を引っ張ろうとしては、ずっしり重いその細腕に絶望するばかり。こうなったら、テコでも動かないのがムムだ。詰みだった。
「なあ、冷やしたらお腹痛くなっちゃうぞ? ほら、腕上げて」
「やだやだ! ご主人のばか!」
「ばかっ!? 今馬鹿って言ったか!?」
「う……、い、言ってないもん!」
「嘘つけ!」
「嘘ついてないもん!」
なにぶん、頭がお子様なので口喧嘩もご覧のザマである。だが、体格差がどうにもよろしくなかった。
「いいから腕を上げなさい!」
「やだ! もう、ご主人なんてこうだもん!」
自分の腕に取りすがる俺を、その上からぎゅっと抱き締めてしまうムム。そうなれば俺はもう、動けない、逃げ出せない。しかも相手は、どっぷんとした爆乳なのだ。動けば弾む、止まれば埋もれる。もう俺はどうすることも出来ず、巨大ペットの抱擁に黙らされるしかない。
「ほら、ムムの方がおっきいんだよ!? ムムの方がえらいもん!」
「あ、ああ……」
「……あれ?」
わがままの反面、叱られたい気持ちもあるのだろう、存外に手ごたえのない俺の返答にキョトンとするムム。
「ご主人、元気なくなっちゃった?」
「いや、む、胸が……」
「おっぱい? これ?」
「!? こらっ、寄せ上げるな!!」
俺を挟んだまま左右から持ち上げれば、スポブラの中で”むっちいぃ……♡”とボリュームを主張するそのどたぷんお乳様。あまりのボリュームに俺の頭は完全に挟みこまれてしまい、危うく窒息しかけるほどだ。
「……ご主人、おっぱい好きなの? ずっと見てるしソワソワするし、ヘンなの」
「ヘンじゃなくてな、男の弱点っていうか……」
「弱点? おっぱいが弱点なの?」
「ん、まあ。あと尻とか太ももとか……」
貞操観念というものを教え込まねば。じゃなきゃ困るのは俺の方なのだ。
爆乳と格闘しながらそんなことを思う俺。
一方のムムは少し考えた後。
「……♪」
にた~っと、わるい顔で笑ったのだ。
「ご主人の弱点、知っちゃった♪」
「お、おい?」
「胸とお尻と太もも! ムム、わかった!」
そう言うとギュ~~ッと俺を抱きしめ、巨乳に赤面する俺をクスクス笑う巨大ペット。それから自分のあぐらの中に俺を座らせると、完全に俺の体を拘束してしまった。
「にっひひ〜♪ これでご主人も動けないでしょー?」
スポンっとあぐらの中にハマれば、俺はもう自力では立てなかった。”みちっ♡ むちっ♡”とした太ももとふくらはぎ、その輪で腰を挟まれて、完全に嵌まり込んでしまったのだ。
「こっ、こらっ、離しなさい!」
「やだもん!」
デカい生き物の中に包み込まれ、もう逃げられないという絶望感が襲ってくる。同時に感じてしまうのは柔らかい温かさ。右も左もむちむちで、これが女の子の体だと実感してしまう。
「ほらほら、早く出ないとムムにイタズラされちゃうよ?」
ムムは楽しげだった。抗う俺に”どっぱぁ……♡”とおっぱいを乗せて笑えば、優越感からクスクス笑うくらいだ。だが、される方としてはたまったものではない。両乳10㎏はありそうな爆乳を乗せられて、その重量と弾力に圧倒されるばかり。首が折れやしないかとひやひやするほどで、もうムムの乳房にも負けるのかと打ちひしがれる他ない。
「どう? ムムのおっぱい、こわい?」
「ペットの胸が怖いわけあるか!」
「え~?」
そう言いながらも、スポブラの肩紐を引っ張ってぱむぱむ下乳で攻撃してくるムム。その「ずっしり」を越えた重量感と“どぱぁ……♡”という弾力性が股間をくすぐり、どうも悶々とさせられてしまう。
その上、周囲を経巡るのはぶっとい太もも。俺の胴よりよほど太いそれは長くも肉付き良く、むちむちと音がしてきそうなほどだ。日焼けしたような健康的な肌色も肉感を強調し、スパッツからぷにっと余っているのも悩ましい。ほろほろと波打ち垂れるムムの銀髪、後頭部に触れるスベスベのお腹。包容力ある女体に包まれて感じるのは、安心ばかりではない。