ロリお姉ちゃんにおかえりなさい
🕑 Added 2019-05-25 09:31:23 +0000 UTC
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駅へ往く道中、美香の姿がふと目についた。
学期末、わらわらと群れなす女子児童に混じり、大荷物。周囲の児童より頭ひとつ抜けたベージュの髪。発育の良い小学生となれば、俺はすぐにそれが美香とわかった。
「よっ」
「あ、コウさん! こんにちは!」
声をかければ豊かな三つ編みを少し揺らし、発育良好女児が会釈した。可愛らしい笑み、大人しげな表情。そのお返しに、頭を撫でてやる。
「でかくなったなぁ」
「そんな、親戚みたいな言い方しないでください……」
唇を尖らせる長身幼女。
思えば美香も小学6年生。こんなやりとりもそろそろ終わりだろうか。何より、この子もすっかり大きくなった。その背もずいぶん伸びて、そろそろ俺の肩元に迫りそうだ。ふんわり笑う落ち着いた素振りに幼い三つ編み、小学生らしい吊りスカートの制服がアンバランスで、相変わらず不思議に見える。
何より……。
その胸にはドンっと大きな丸みが主張していた。
大きさは成人としても超一級。発育良好なロリのバストは、制服のシャツをパンパンに膨らませている。
その姿はもはや、子供と言うには憚られるほど。
けれど、可愛い妹分には変わりない。
「しばらく留守にするから、元気にしてるんだぞ」
「旅行、ですか?」
「勉強だな。交換留学ってこった」
大きなスーツケースを顎で示す。香はすごいですねと言って目を輝かした。小学生には海外も留学も未知だろう。尊敬に似た眼差しだった。ただでさえ私立の女子校通いの美香のことだ。夢見がちでナイーブで、海外に憧れでもあるのかもしれない。
「学校に挨拶して、今から出発だな。なにかあったら言えよ? なんとかしてやるから」
「はい……! そちらも頑張ってくださいね」
「おう」
重そうに荷物を担ぎ直しながら、美香は頷いた。特段重そうには見えないが、女子児童の腕力には少し酷なのか。いくら胸や尻が発達しても、筋肉はなかなか追いつかないらしい。
「ほら、持ってやるよ」
「でも、コウさんも大荷物です……」
「馬鹿、舐めるなって。高校生男子だぜ?」
ひょいと荷物を引ったくってから、駅へ歩き出す。
「は、はい!」
大きな俺の歩幅に、早足になって美香は追随した。
けれどそれも、小走りでやっとだったこれまでからすれば、軽いもの。
第二次性徴をいち早く済ませた美香は、大人と言って差し支えない体躯に育っていた。
いや、それ以上かも知れない。
既にその肢体は並の女を越えていて、巨乳にむっちりした肉付き、大人びた仕草も相俟って、大きな瞳とランドセルばかりが子供っぽい。いかにも発育良好女子小学生といった豊満な体に、俺自身少し驚いていた。
ようやく俺に追いつく美香。
その内、視界の端でデカい胸が弾むのに気付く。思わず赤面してから、妹同然の幼女に何をと首を振った。こりゃ、男が黙っちゃいないな。いずれ彼氏も出来るんだろうと思うと、少しさみしい気もした。
それから、駅で別れて。
それぞれ反対の電車に乗り、一路俺は海外へ。
最後に話せてよかった。
その程度に思って、エコノミークラスの硬い椅子に身を預ける。
気づけと言う方が無理な相談だ。
それがこれまでの関係を結んだ、最後の時だった。
次会う時、もう元の関係など不可能な段階まで、話は進んでいたのだ。
片方の喜びと他方の絶望は絡み合い、どうあっても、元には戻せそうにもないほどもつれてしまっていた。
俺は、終わった人間になってしまった。
§
ことのしだいは一瞬だった。
出先で良くない病にかかったのだ。
俄に流行りだしたそれは奇病ではあったが、食欲旺盛に人々に襲いかかり、半ば感染爆発の様相を呈す。
いや、食欲旺盛なのは病状自体も同じだった。
この病は人を喰う。猛烈な勢いで体力を奪うのだ。
消耗した体は自分自身を喰らいだした。昏睡状態は長く続く。動かかすに動かせない。日本なら治せたかもしれないが、ここぞとばかりに防疫はきちんと働き、帰ることも許されなかった。
結果。
帰国出来る状態になる頃には、既に病状は行くところまで行き着いていた。
己に貪り尽くした体はげっそりやせ細り、いや、骨も何もかもむしゃぶりつくされた後。縮むほか無いのは当然のこと。更地にされて再築されて、むしろ健康になったほどなのがお笑い草だった。
縮み切った俺の体。
矮躯はせいぜい100cm。
もう、治療出来るレベルは越していた。
どっちみち、治らないのだ。
これから施される治療だって、進行を抑える程度。
もう、行かなくてもいいんじゃないか。
帰国した時、俺はもう自暴自棄な気持ちだった。
それでも病院へ通ったのは、偏に怖かったから。
これ以上進めば、どうなってしまうのか。
昨日も今日も、その恐怖が俺を外へいざなった。
ひしひしと感じる縮小の事実。
今だって、落とす視線に白線はもはや長絨毯のごとくだ。跳び箱のような点線と相俟って、ここが単なる道ということすら信じられないほど。
トラックのような自転車に悲鳴を上げた。
留学先から来たのはもはや元の場所ではなくブロブディンナグ国。まるで変わってしまった世界に、心がまるで追いつかなかった。
そのうち、急にあたりが騒がしくなる。
黄色い歓声に舌足らずな言葉。
小学生の一団が近づいてくるらしい。
最悪だった。もう俺は、小学1年生の女子にも満たない体だった。100cmを超えるかどうかの体、それをよりによって小童の視線に晒すなんて、絶対に御免だ。
去ろうとする、その瞬間。
視界の端に見覚えのある影が映り、思わず二度見した。
美香だった。
破格のプロポーションに、あどけなさ残る少女の佇まい。赤いランドセルをちょこんと背に乗せ、しっかり肩紐を掴んでいる。
黒スカートから長い脚はすらりと伸びて、膝さえ覗くほど。吊りスカートの紐は胸に押されて浮きながら、ピンと張って巨乳の暴力に耐えていた。顔を見なければ、大人が小学生の格好をしているようにすら見える始末。その柔らかな三つ編みと、まだ伸びていない顔の丸みがようやく、子供なのだと教えてくれる。
その姿が、胸に刺さった。
この矮躯で会いたくはなかった。妹に恥ずかしい姿を見られるようなもの。
どこか、隠れる場所はないものか。
見回し、当座公園にでも入るべきか考えて。
そそくさと立ち去ろうとする。
いかにも不審な素振り。
それがいけなかったのだろうか。
美香はこちらに気づいたようだった。
公園の入口、その少し脇。
小走りになりかけた俺に、長い脚は一気に追いついてしまう。
俺を包む大人びたシルエット。
振り返れば、吊りスカートの浮いた肩紐が目前に伸びていた。
恐る恐る見上げると、見慣れた少女の顔。
しかしそれは、これまで見下ろしていたのとは打って変わって上空にあり、それだけで違って見えた。しかも、今は見えなかった乳の下半面がよく見えて、その巨大さが俺を圧迫する。
一瞬、美香とはわからないほどに、それは女性的な姿だった。
ストッキングをまとってチラリと覗く太ももに、しっかりとした胴、俺の顔より大きなロリ爆乳。幼く見えた三つ編みも、今となっては落ち着いた髪型となって長く伸び揺れている。そして何より、体格差が彼女を大人に変えてしまった。
発育は良いと思っていた。
しかしまさか、こんなにエロい体だったとは……。
呆然とする。
見上げる美香の顔は遠い。それだけでプライドがひしゃげられる思いだった。嫌だった。こんな姿を見下されるなんて。
美香はなんて言うだろう? 驚くだろうか。慰めるだろうか。それのどれも、たまらなく屈辱的だった。
小首を傾げこちらを見下ろす長身美少女。
それが、一気に腰をおろしてきたと思うと……。
「ボク、どうしたの? ママとはぐれちゃった?」
手を膝に突き、俺と目線を合わせようとしたのだ。
「……は?」
ニコリと笑む美香に、間の抜けた声を出す。
それは完全に、年下を気遣うお姉さんの態度。慈しむように笑いながら、不安がらせまいと声音は優しく、けれど、あまりの身長差にまだ目線はズレたまま。垂れた前髪を指で分け、柔和な目尻でニコリとこちらを見下ろしている。
俺を俺だと気付いてないのだ。
近所の高校生お兄さん。本来そうであるはずの俺に対し、全く、幼稚園児に対するような仕方で話しかけて来たのだ。
「大丈夫? 迷っちゃったのかな。お家わかる? お姉ちゃんが連れてってあげる!」
勇気づけるように明るく笑う美香。
あまりのことに自失する。
それから、俺は呻くように訴えた。
「違う、俺だ。コウだ。わからんか? あぁ、畜生……」
苦虫を噛み潰したような声。
かろうじてそれが幼女に届く。
「……え?」
その瞬間。
美香の顔は、ある意味傑作だった。
このときばかりは、この体になってよかったかも知れない。チビっ子と思っていた子供の、思わぬ言葉。それを未だ飲み込めない美香は微笑んだまま。そう、一瞬笑顔のまま固まって、”え?”と言ったまましばらく首を傾げて。
それから、口をおさえ一気に驚きの声を上げたのだ。
「ええ!? こ、コウさん? いや、でも、あれ、ホントだ……。え? あの、どうして……?」
「ば、バカっ! 大声出すな!」
「で、でも……」
ビリビリと耳を貫く少女の声に、思わず俺は悲鳴をあげる。人でも集まればなお具合が悪い。そんな俺の口ぶり、素振り、それが近所の敬慕する年上男性と符合して、なおのこと美香は動揺したようだった。
けれど、聡明な美香が気づかないはずがない。
ハッとして、おずおずと訊いたのだ。
「もしかして……、あの病気、かかっちゃったんですか……?」
訊きにくそうに言う優しい美香に、なんと言えば良いものか。
黙って首肯する他なかった。
「すごい……、コウさんが、こんなに小さく……。顔も、少し幼く見えます……」
確かめるように、美香はしゃがんで俺の顔を見つめる。
やめてくれと俺は呻いた。事実確認もこたえたが、なによりしゃがんだ美香の視線は、それでも俺より上だったのだ。
やや上目遣いに美香を見る。それから、おおきな両手で頬を包まれれば、なおのこと手の巨大さに泣けてくる。間近で見る美香の大きな瞳、その柔和ながら美しい煌めきに見入られて、俺は顔を背けたかった。
けれど優しく包む手の中で、俺は動くことも出来ず視姦に耐えるしかない。何より、初めての距離で見る美香は本物の美少女で、大人びていた。妹分としてしか認識していなかった少女の素顔に、俺自身魅入ってしまったのかもしれない。
「本当にコウさんです……。不思議、あんなに大きかったのに……。まるで弟みたい……」
普段少し重たげなまぶたを見開いて、やっとパチクリ美香は目を瞬かせた。それから戸惑ったように立ち上がって、そんなことを呟いている。
「だから言ってるだろ、いい加減にしないとおこ……」
怒るぞ、と言いかけて。
俺は美香の表情に思わず目を疑った。
それは慈母。
ふんわりと笑うその笑みが、なんとも優しく暖かく、それでいてイタズラっぽい光を秘めていたのだ。
これが、小学6年生のする表情なのか。
俺は、美香を子供とばかり思っていた。こんな顔をするなんて。俺は、本当の美香を知らなかったのか。
途端に目の前の女性がわからなくなった。年上のような視線で幼女に見られることなど、慣れているはずがない。しかも相手は美香なのだ。
退散するが吉だった。
俺は距離を取るように、美香から離れた。
「じゃ、じゃあ、行くよ。生憎、まだ病院通いの身でな」
「あれ、もう行っちゃうんですか? 美香、もう少しお話したいです……」
背を向ける俺。
しかし、美香は物足りないらしい。呼び止めて、一歩で俺に追いついてしまう。
背後にそびえ立つだけで、威圧感を覚える。
半ば逃げ出したい気持ちで、俺は歩みを進めようとし。
「いや、忙しいん……、んなっ!?」
一気にその場に縫い留められる。
そっ……、と後ろから美香が抱いてきたのだ。
思わず瞠目する。
何をされたのか、理解が追いつかない。
それでも感じるのは、美香の体の感触だった。
俄かにロリ空間に入る感覚、そしてむにぃ……と暖か柔らかな感触が、後頭部にのっかれば。美香が俺の頭のはるか上空、クスリと笑みを漏らすのが聞こえた。
もう、おっぱいにさえ届かないのか……!
頭に感じるのはせいぜい下乳まで。そしてスラリと長い脚の上、腰元は背の半ばでぴったりくっついている。小学生一年生ですらこんなに体格差はないだろう。泣きそうだった。
「おい、やめろって……」
もがいてみる。俺は男子高校生だ。女子小学生の何倍の膂力があると思ってる。握力だけで3倍は優に超える腕力の差。それが、少しばかり体格差が逆転した、ところ、で……!
小学生ロリの腕の中、男は必死に体を揺すって抵抗した。
腕を引っ張り前のめりに体重をかけ。
そして、前へ一歩踏み出すことも出来なかった。いや、直立する美香はピンと立ったままびくともしないで、嬉しそうにその体格差を楽しんでいたのだ。
「かわいい♪ もう私にすっぽりですね。ちっちゃいなぁ、かわいいなぁ、もう私の片腕にも負けない高校生さん♪ もう胸で隠れて見えないけど、小学生にハグされて恥ずかしがってるのバレバレです。こんなに簡単に翻弄されちゃうなんて、ちっちゃいって大変ですね♪」
鼻歌でも歌わんばかりの上機嫌。嬉しげに美香は体を揺すり、俺を振り回す。その度ゆっさゆっさと頭上でロリ乳が重く唸った。ボタンがちぎれるほどに張り詰めているシャツから、服の中の空気が柔らかく香って暖かい。
願わくばもっと感じたかった。制服の中に潜り込みたかった。でもそれは、女子小学生の服に甘えるという行為。巨乳ロリに包まれただけで、心が揺れ動いてしまうのが情けない。
「やめろったら……。離せよ、俺にも、プライドがあるんだって……」
「え〜、いいじゃないですか♪ コウさんがこんなにちっちゃいなんて、なんだかドキドキしちゃう……♪」
思わずカチンと来た。あまりの異変に傷心の所を、女子小学生に子供扱い。これで、何も思うななんてどだい無理な話だ。
「だから……っ!」
けれど、俄かに孕んだ怒気をしぼませるように、美香は身を丸めて俺を抱き込んだ。
それから、ぽそぽそと耳元で囁くのだ。
「ごめんなさい、ちょっと、ちょっとだけお姉さんごっこさせてください。お姉さんごっこ、私、夢だったんです……」
「いや、でも……」
女性の肌は、それだけで安心感がある。その上、子供の甘い香りと花のような大人の香り、それらのバランスが絶妙で、美香の纏う空気はどこまでも優しく心地いい。柔らかなものに包まれて、囁き声、少女の芳香。カサついた気持ちに、アロマセラピーを施された気分だ。
俺はいうべき言葉を失った。
「いや、まぁ、少し、だけなら……」
「本当ですか!?」
そして美香がパッと顔を輝かせた時。
俺はハメられたことに気がついた。
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美香の部屋に通されて、ようやく俺は身に不安を覚え始めた。
今の美香は、何を考えているかわからないところがある。そもそも、美香の部屋に来ること自体久方ぶりのことだった。
まあ、小学生に警戒する必要もないが。
俺は、どこに身を落ち着けるべきかとあたりを見回した。部屋はたくさんのぬいぐるみがひしめいて、可愛らしい家具にパステル調のカーテン、まだまだ”女子の部屋”といった様子だ。それを下から眺めるのは、ずいぶん居心地悪く感じられた。
「それにしても、本当にちっちゃくなっちゃいましたね……。向こうの生活はどうでしたか?」
「それが、一週間もしない内にこのザマでな。すこし見学しただけで、観光する間もなかったよ」
「そうですか……。大変でしたね」
ああ、まったくだ。
そう言いかけたところで、不意に暖かなものに頭を包まれる。
見れば、そこには手をのばす美香。俺をヨシヨシと俺の髪を撫でていた。
驚いた俺は、思わず片手で払いのけようとする。けれど、幼女の腕は少しも動かない。ムキになって両手で掴めば、美香の腕の線は細く、脂肪も筋肉もまだまだ蕾、なのに、頭から引き剥がすこともできなかった。そのまま容易に振りほどかれてしまえば、後はニコニコと幼女に頭を撫でられるだけ。
ゆっくりゆっくり、美香は頭の輪郭を確かめるように俺を撫で続ける。その優しさはまるでお姉ちゃんのようで、なのに仕草は人形を愛でるかのごとく子供っぽい。俺は真っ赤になって俯いて、小学生の制シャツを上目遣いに覗くだけ。胸にさえ視線は届かない。
美香は幼女なのに。
たかが小学生の女の子なのに。
俺の頭など一掴みできそうな手は、頭半分をまるごと包んで撫で愛でた。確かめるように細い指先に髪を絡ませられる。頭の中に指が入り込む感覚に、思わずゾクッと身を震わせた。それから、指の背は頰を撫で、猫にするのと同じ手つきで顎をくすぐって……。
「えいっ♪」
両腕で脇下の胴を掴むと、一気に持ち上げた。
たかいたかい。
いともたやすく、12歳幼女は16の俺を持ち上げた。
「わっ!?」
「おっとと」
あまりの軽さに加減を間違えて、ほとんど宙に投げ出しそうになる美香。慌ててしっかり胴を掴むと、愉しそうに俺を見上げてくる。まだランドセルの似合う幼い顔。しかししっかり育った胸は、ω型に胸から張り出している。
その体躯は240cmもの超高身長。そんな巨女に持ち上げられて、俺は二階の窓から身を乗り出したようなもの。恐怖に襲われるのも仕方のないことだった。
「美香っ、おろせ、こ、こ……」
怖い、とは言えなかった。男らしさを目指す年頃だ。意地があった。
「あはっ、かっるーい♪ 1歳の赤ちゃんくらいかな? 年の離れた弟にもなりませんね♪」
「やめてくれ……」
ニコニコ満面の笑みで俺を掲げる幼女。うちわ大のほっそり手には、少しも力が入ってない。それがまた不安を誘う。
「いーやですよー♪ ちっちゃな男の子、ずっと欲しかったんです♪ オトナになったみたいで楽しいです♪」
「おいっ! 慰めるつもりじゃなかったのかよ!?」
「そうですよ? でもなんだか、こらえきれなくって♪」
「お前なぁ……」
キャッキャとはしゃぐ美香に言葉もない。が、幼い顔に満面の笑み浮かべているのを見ると、どうにも強く出ることが出来なかった。喜ぶ娘のために、矮躯の一つや二つ、貸してやってもいいんじゃないかと思ってしまったのだ。
「ふふっ、ありがとうございます♪ まわりは女の子ばっかりだから、新鮮で……。男の子の体って、角ばってるんですね。筋張ってるっていうか」
「はあ、そりゃどうも……」
フワフワした体を下ろされて、一気に俺は足元の世界に舞い戻る。
さっきまではまつ毛の一本一本まで見えたはずの美香、それが今じゃ天高くそびえる巨人だ。見えるのはスカートと、シャツを大きく押しのける下乳だけ。歓然とした様は伺えるが、それも、単に下半身から感じられる気配に過ぎない。完全に美香の体はフレームアウトしてしまっていた。
美香の威容を、まじまじと見上げてみる。むっちり太ももは俺と同じスケールでそびえ立ち、ストッキングも透けるほどパンパンに膨らませている。スカートをまとう腰幅だって、俺の肩幅を優に越え、半分さえ抱きおおせるかわからない。その後ろからは、たっぷりとした三つ編みがふわふわ揺れ、ベージュの髪をきらめかせていた。
そして、こんもり頭上に張り出す美香のおっぱい。いかにも重いものが詰まってそうに、シャツはパンパンに突っ張っていた。横乳あたりにはシワが寄り、まん丸な表面にむけぴっちり張り付いている。
全体として、いかにも女性的、なのに着ているのは小学生の制服。そのギャップをなぞるように、仕草も表情もオトナと子供を行ったり来たりして、俺は完全に翻弄されてしまっていた。
「見上げるコウさんもかわいい! すごい、夢見たい!」
両手で頬を包み”キャー!”とはしゃぐ美香。
頬を染め喜びにうっとり浸って、完全に興奮している。
「コウさんがこんなにちっちゃく……。不思議な気持ち! 夢みたい、こうなったら良いなって思ってたけど、まさか本当に……! ちんまりしてて、……可愛いっ!」
「おいっ! 可愛いっていうのはやめてくれ」
「もう、私の胸にも届かないんだ……。太ももより細いかも……。試してみたい、イタズラしたい!」
「おいったら!」
暴走する美香を怒鳴りつける。
しかし発育良好幼女は止まらない。
「このままにしたらどんどんちっちゃくなっちゃうのかな? どこまで行っちゃうんだろう、可愛い、可愛い……!」
いい加減にしろと、拳を握りしめる。
そして、衝動的に怒りをぶつけそうになった。
なった、のだが。
「こんなちっちゃい子なら何してもいいよね♪ やってみたいことたくさんあったんだ……♪」
「……は?」
俺はまたも虚をつかれてしまう。
「だってそうじゃないですか♪ みんな私のことエッチな目で見てくるんですよ? でもでも、男の人は怖いし……。コウさんがちっちゃくなって、とっても嬉しいです!」
「待て待て待て! お前、何言って……?」
「ふふっ、美香がコウさんのお姉ちゃんになってあげます♪」
何を言っても無駄だった。目に星を浮かべたままに、美香はすっかり浮かれている。
未熟な心に早熟なカラダ、早くから性に目覚めてしまった彼女が、どんな方向にたわんでいったか。想像もつかないことだった。少なくとも確かなのは、鼻を垂らしてエロ本に夢中だった俺なんかからは、遥かに進んだ性意識があったこと。子供の自分に吸い寄せられる男の視線、それを受けるうち男の幼稚さと、自身の艶姿を自覚しただろう。
女子校通いの小学生は、好奇心をどこまでも膨らませていた。そして、自由になる男一匹を見つけた時。培われた幼い母性と性意識は、格好のオモチャを見つけたに違いない。
未だ残る幼女然とした仕草と包容力ある肉体、態度が美香の周りに渦巻いた。美香にとって、体が小さい男なら子供なのだ。いや、オモチャなのかもしれない。無意識に溜め込んだ空想は、色欲を添えて立ち上り出す。
「ちっちゃくなったコウさん、美香がしっかり可愛がってあげますね♪」
「あのな、お前なんか勘違いしてないか? 俺は男だぞ? 怖い目に遭いたいのか?」
「だってコウさんはもう小人さんじゃないですか♪」
「あんまりバカにすると……」
「なら確かめて見ましょうか♪」
そして、待ってましたと言わんばかりにいそいそと、制服のシャツを脱ぎだした。
「なっ!?」
「着替えますね? ふふっ、でもちょっぴり、今日は特別な気分……♪」
「待て待て待て!」
「いやでーす♪」
こうなれば完全にペースは美香のものだ。
一日しっかり着込んだシャツを大きく開いて、中の空気を俺にぶちまける。そのまま、気持ちよさそうに湿った肌を外気に触れさせると、手早くそれを脱いでしまった。
無論、下着は丸見え。冗談みたいに大きな胸はどんぶりみたいなブラに支えられ、ずっしりその重みを誇っている。うっすら生肌を輝かせその女体は美しい。
「さ、コウさんも脱いじゃいましょ? そ・し・て♪ お着替えです♡」
「まさかお前……!」
「そのまさか♪」
しゃがんで俺の腕を掴むと、俺をベッドに押し倒す。
虚しい攻防も押さえ込み、無理やり自分の服を着せようというのだ。みるみるシャツを解かれた。貧相な体が見えたと思えば、すでにでっかい幼女の手の中、少女のシャツの袖口へと持っていかれた。
ダメだ、このままじゃ着せ替え人形にされてしまう。よりによって幼女の脱ぎたてシャツを着せられて、じっくり堪能されてしまう。いやだ、そんなのってない。ふた回りも小さなロリに、人間リカちゃん人形扱いなんて絶対に嫌だ!
けれど体格差は絶対だった。俺の意思なんてあってないようなもの。
スルリと袖を通される。
「……あはっ♪ ぶかぶか♪」
服に残るほぐれた空気に包まれて、俺はミカの抜け殻をまとっていた。
すっぽりと。